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とうとう民主党が政権を獲得することになってしまいました。しかしあの勝ち方は異常な気もしますが、小選挙区と比例代表の並立制は、もともと政権交代を可能にしやすくした仕組みですから、自民か民主かを選択する形となった以上、こうなっちゃうんですよね。
今回、「自民じゃ駄目だから民主しかない」「何が何でも政権交代」「一度、民主党にやらせてみるか」といった、不安をあおったり、妥協を促したりする流れに持っていかれた感は否めず、まだまだ心配だらけですね。 さて、こうなってしまった以上民主党が掲げたマニュフェストがどう実行されるのかに尽きます。 業界として関わってくるところでは、 ●労働者派遣法改正(規制強化)が職業紹介業界に与える影響 製造業への派遣禁止、専門業務以外の派遣労働者を常用雇用化、2か月以下の短期派遣の禁止などが労働市場にどう影響してくるのか。それにより職業紹介会社の立場はどう変わっていくのか、慎重に見守る必要があります。(これをチャンスとみて良いものか・・・) ●最低賃金1,000円が労働市場や労働現場に与える影響 これにより海外生産へのシフトで生産・流通の空洞化が起こらないか、リストラの増加なども心配されます。 また職種・能力に合わせて賃金の格差がつきにくくなると、モチベーションの低下なども起こり、現場のコントロールも難しくなるところがあるかもしれません。 ●高速道路無料化・暫定税率廃止が物流・運送業界に与える影響 自公政権で一般車を対象に始めた休日乗り放題1,000円がもたらした経済効果を検証して慎重に検討してもらいたいものです。モノの流れ(物流)を良くすることを第一とするならば、商用車のみを対象にすべきではないかと思います。(現にマニュフェストには一般車を対象にする記述が見当たりませんので・・・) また、無料化により運賃の下落を招き、さらに人件費を圧迫することがないかも心配です。 暫定税率については財源確保の問題もあるため、まったく無くすことまではできないようには思いますが、盛んに言う「ムダづかいをなくす」ことができたうえで最低限で決めてもらいたいものです。 その他、個人的には法人税率引き下げや中小企業支援、子育て・教育支援など、注目する部分はいくつかあります。 一部、報道などでは「勝ちすぎちゃった」とか、「一年生だらけの素人政権」とか言われることもあるようですが、くれぐれも“政権交代”が“政権後退”にならないように、上手く舵取りして欲しいですね。
by logi-sherpa
| 2009-08-31 19:48
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